私の墓

墓場まで持っていきたいが、いま吐き出したい自分の思いと過去

2020-01-01から1年間の記事一覧

存在への日課

私の日課の一つに神棚への塩と水、米のお供え物と松の水替えがある。 余程、時間に余裕のない時以外は毎日している。 正確には思い出せないが10年以上続く日課だ。 うちの神棚には一社造りの宮形へ、総氏神である神宮大麻、土地の氏神様、崇敬神社のお神札…

そこに生える

「あ、村山が。」 そう言って、私の顔に手をそっと近づける妻。 ふと、中高年の鼻の穴を見ると、控えめとは言えない格好で毛が主張していることがある。 これが高齢者となると耳の毛までもが激しく主張してくる方もある。 体毛は体の部位を守るために生えて…

濡れる想い

保育園で必ず設けられている、お昼寝の時間。 埃と湿気った綿の匂いに包まれる、幼児にとってはなくてはならない至福のひと時。 どちらかといえば、この時間が苦手だった私は、薄ら目を開けて天井を見たり、横で寝ている自分と同じ小さな生き物を見て、いつ…

発汗と赤面

人前で話すことが苦手だ。 仕事上、仕方なく人前で話す機会も多く与えられてきたが、そう簡単に慣れるものではなく、ふと気がついた時の体に流れる大量の汗。 脇や手の平、背中や胸、足の裏まで垂れるくらい。 何より嫌なのは赤面すること。 カーっと頬や耳…

闘いは続く

夕方になると便意を催すか、または腹部の膨満感による腹痛を生じる。 受診はしていない。 自分なりに調べてみると、どうやらガス溜まり腹痛の症状が一番近いようだ。 それが考えられる理由として、職場を退勤した直後にオナラを何度も放つからだ。本当に何度…

風呂のない家

私はとある田舎の温泉地の出身だ。 どこの温泉地でもそうなのか、この歳になるまで人に尋ねたり調べたこともないのだが、住んでいた家には風呂がない。 風呂がないため、「外湯」と呼ばれる地元の大衆浴場へ毎日足を運ばなければいけなかったことが苦痛だっ…